日進市 赤池駅から通いやすい歯医者 赤池ファミリー歯科の院長の杉本 賢司です。
私は、日本口腔インプラント学会 専修医を取得しており、
インプラント治療に力を入れております。
今回は、インプラント治療を検討されている方に向け、
インプラントについてよく質問を頂く内容についてお話していきます。
インプラント治療は、失った歯の見た目や機能を回復させる優れた選択肢のひとつです。
しかし、治療を受けるにあたり「インプラントの寿命」や
「再手術の可能性」について不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、インプラントの寿命や維持方法、そして必要に応じた再手術について詳しく解説します。
目次
インプラントの寿命とは
インプラントのメンテナンス方法
再手術が必要になるケース
再手術の方法と注意点
インプラント治療のメリットとデメリット
まとめ
- インプラントの寿命とは
インプラントの寿命は、治療を受ける方が最も関心を持つポイントの一つです。
一般的には、適切なメンテナンスとケアを行えば、10年以上使用できるとされています。
また、20年以上問題なく機能しているケースも少なくありません。
- 寿命に影響する主な要因
・口腔衛生: 毎日の正しい歯磨きや歯間ブラシの使用
・定期的な歯科検診: メンテナンスでトラブルを早期発見
・健康状態と生活習慣: 喫煙、歯ぎしり、食生活など
・インプラントの材質: 高品質な素材の使用
長持ちさせるためには、日々の口腔ケアと定期検診が欠かせません。
特に、インプラント周囲炎を防ぐためのプラーク除去が重要です。
- インプラントのメンテナンス方法
インプラントを健康に保つためには、
日常的なケアと定期的な歯科でのメンテナンスが欠かせません。
- 日常的なケア(セルフケア)
・歯磨きに加え、歯間ブラシやデンタルフロスで細部まで清掃
・インプラント周囲の清潔を特に意識
- 定期検診
歯科医院では、以下の点を重点的にチェックします。
・骨の状態: インプラントを支える骨が健康であるか
・歯肉の状態: 炎症や歯周病の兆候
一般的には、3ヶ月に一度の定期検診が推奨されます。
問題を早期に発見し対処することで、インプラントの寿命を大幅に延ばすことができます。
- 再手術が必要になるケース
インプラントが永久的に機能するわけではなく、再手術が必要になる場合もあります。
主な原因は以下の通りです。
・インプラント周囲炎: 感染症によりインプラントが不安定になる
・骨吸収: 支える骨が減少する状態
・破損や位置ズレ: 機械的負担によるトラブル
これらの問題が発生した場合、早期の診断と治療が重要です。
- 再手術の方法と注意点
再手術には、症状やトラブルの内容に応じたさまざまな方法があります。
- 再手術の主な方法
・インプラントの再埋入: 状況により骨移植が必要な場合も
・補綴物の交換: 歯の上部構造の修復
・周囲組織の治療: 歯肉や骨の再構築
- 注意点
再手術では初回以上に正確な診断と計画が求められます。
CTスキャンやデジタル技術を用いた精密な検査に基づき、適切な治療を進めることが成功の鍵です。
また、術後のケアを徹底することが長期的な安定性を確保するために重要です。
- インプラント治療のメリットとデメリット
- メリット
・自然な見た目と機能: 自分の歯のような使用感
・健康維持: 隣の歯に影響を与えず(周りの歯を削ることなく)、骨吸収を防ぐ
・生活の質向上: 噛む力や発音が正常化
- デメリット
・治療期間の長さ: 数ヶ月〜1年程度かかる場合がある
・高額な費用: 保険適用外で数十万円以上の負担が発生することも
・インプラント治療は、長期的な口腔の健康を見据えた投資ともいえます。
- まとめ
インプラントは失った歯を補うための非常に有効な治療法です。
ただし、長期間快適に使用するためには、適切なケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。
また、再手術が必要になる場合でも、早期に対処することで問題を最小限に抑えられます。
歯科医院での定期検診を習慣化し、インプラントを長持ちさせる努力を続けましょう。
赤池ファミリー歯科
日本口腔インプラント学会 専修医
歯科医師/院長 杉本 賢司